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ふるさとは遠きにありて思ふもの

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ふと「今」の気持ちを残したくなりました、心に浮かぶままを滔々と。 
Moreに書いています。 

たまにはこんなのも…ね。


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私の故郷 北海道札幌市で暮らす母からは、定期的に北海道便が送られてきます。

旬の野菜、海産物、ジンギスカン、札幌で流行っているスイーツ、冷凍された母の手料理…
もう何度受け取ったかわかりません。

母からの北海道便を受け取る度に、ありがたさ、温もり、懐かしさ、喜び…そんな気持ちと同時に、
いまだ拭い去れない 「離れて暮らしていること」 への罪悪感 (と呼んでいいものか) が混在一体となって
湧きあがってきます。

以前、そんな気持ちを 『なんか、ごめんね。』 と母に吐露した時、

『なに言ってんの!今の時代、どこが生きる場所になるかなんてわからないんだから。 
親はね、子供がどこにいても、元気で笑顔で暮らしていてくれたらそれでいいの!』

という言葉が返ってきました。 

母には母の複雑な想いがあるでしょうに、ひたすら前向きな言葉で私にはっぱをかけてくれました。
本当に心から、ただ ありがたいです。 

室生犀星という人の詩に こんな一編があります。

『ふるさとは 遠きにありて思ふもの 
そして悲しくうたふもの
よしやうらぶれて 
異土の乞食となるとても 
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに 
ふるさとおもひ 涙ぐむ
そのこころもて 
遠きみやこにかへらばや 
遠きみやこにかへらばや』

故郷を離れた男の詩です。

「落ちぶれて 知らぬ土地で物乞いをするようになったとしても もう故郷は帰るところでは無いだろうなあ」
という一節と 「遠い都に帰りたい 遠い都に帰りたい」 という一節が矛盾しています。

でも、その矛盾こそが、故郷から遠く離れて暮らす誰もが 内包しているであろう 心情を、実に見事に表現して
いると思うのです。

より現代的に意訳するならば
「故郷を出たからには、ここで一人前にならないと送り出してくれた家族に申し訳ない。 意地もある。」
「寂しい、帰りたい、故郷が恋しい。」 という感じでしょうか…
私は思わず、自分を重ねてしまいます。

この詩が作られたのは 現在ほど交通手段も通信手段も発達していなかった 1950年代です。
地方と都市部の物理的距離は変わらずとも、現在とは比較にならないほどの心理的距離感があったことで
しょう。 しかし、人が抱く郷愁の念は 「世界は狭くなった」 と言われる今も昔も そう変わらないんですね。

仕事の関係で札幌を出て大阪に移り住んでから、もうすぐ八年になります。
当初は二年だけの大阪暮らしの予定でしたが、縁あって転職し、友人にも恵まれ、様々な出会いがあり…
旦那さんと結婚して大阪で家庭を持ちました。

生活の基盤がこちらになってもう長いので 激しいホームシックはありませんが、なにかしらのきっかけで
あれこれ思いを巡らしてしまいます。

母はああ言ってくれるけれど、当たり前にこれから年老いていく両親と こんなにも離れて暮らしている 自分 を、
どうしても 「それで良い」 と割り切れないんです。
どんなにまめに連絡をしても、誕生日、母の日、父の日、両親の結婚記念日、クリスマスに贈り物をしても、
何かあった時にすぐに駆けつけてあげられない時点で 結局は親不孝なのではないか…と。

転職をした時に一度、家庭をもった時にはより深く、覚悟はしたつもりなんですけどね。

定まりのいい答えを見出せず未だ揺れる私は、愛されて育った自負があるから故の 幸せな青臭さが抜けて
いないのかもしれませんね。

よく 「悔いのない人生を送りたい」 と言いますが、「あの時別の道を選択していたら…」 と振り返り ありえたかも
しれないもうひとつの人生を想像することをも 後悔 と呼ぶのならば、「悔いのない人生」 など無いのかも
しれません。
今日どんな服を着て何を食べるかから、進学、就職、結婚、出産、その先まで、人生は取捨選択の繰り返し
なのだから。

願わくば 人生に幕を降ろす時に 「今思えば 万事が良かった」 と納得できるような選択をしていけたら…。
「守られる側」 から 「守る側」 へ、「頼る側」 から 「頼られる側」 へ、責任を持ってシフトしていけたら…。

己が先行し過ぎず、他意を汲み過ぎて己を見失わず、優しく強く生きていきたい。
それが出来る自分になれますように…。

私にとって 『ふるさとは 遠きにありて思ふもの』 という現状は変わりませんが、宝物のように想うふるさとを
『悲しくうたふもの』 ではなく、『愛しく胸に抱くもの』 …そう思い、日々を丁寧に暮らしていきたいと思います。
by cheb-0522011 | 2012-10-29 23:52 | ❀Diary